『足るを知る』という心の物差し

私たちの悩みは、突き詰めると「もっと欲しい」「まだ足りない」という渇望から生まれることが多いように感じます。仏教には「知足(ちそく)」、つまり「足るを知る」という言葉があります。これは、自分にとって本当に必要なものはすでに満たされていると気づき、感謝する心のことです。

もちろん、向上心を持つことは素晴らしいことです。しかし、他人と自分を比べては「自分にはあれが足りない」と嘆いてばかりいては、心はいつまでも休まりません。今、自分の手の中にあるもの、自分の周りにあるご縁に目を向けてみましょう。

当たり前のように享受している健康、家族の笑顔、今日一日を過ごせる場所。そうしたもの一つひとつに感謝できた時、私たちの心には穏やかな幸福感が満ちてくるのではないでしょうか。

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