境内の金木犀と仏様の香り

山門をくぐると、ふわりと甘い香りに包まれました。見上げると、境内の金木犀(きんもくせい)が橙色の小さな花をたくさん咲かせています。「ああ、今年もこの季節が来たのだな」と、香りで秋の深まりを知るひとときです。

仏教では、香りは仏様の教えが広まる様子のたとえとして用いられます。良い香りが風に乗って遠くまで届くように、仏様の慈悲もまた、すべての人々に分け隔てなく届くとされています。また、香りは私たちの心を浄め、仏様と繋がるための大切な役割も持っています。

金木犀の香りに誘われて、ふと足を止め、静かに手を合わせる。そんな日常の中のささやかな瞬間に、仏様はいつも寄り添ってくださっているのかもしれません。

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